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サーンチー第1塔と南塔門 Stupa No. 1 & Southern torana

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写真: サーンチー第1塔と南塔門 Stupa No. 1 & Southern torana

写真: サーンチー第3塔〜仏教彫刻 Stupa No.3 & the remaining torana 写真: サーンチー第1塔と西塔門 Stupa No. 1 & Western torana

サーンチー第1塔と南塔門(正門)

       ・苦しみが白毛となりてあらはれし髭扱かるるサーンチーの塔

第一塔がサーンチーの塔である。サーンチーの塔は、ドームのような形をしている。直径は約36.6mで、高さは約16.5mである。元来、釈迦の骨を収めるために盛られた塚だった。その後、盛られた土の上に煉瓦を積み重ねた。銀白色と金色のしっくいを塗り、てっぺんには長方形の台と3段の傘を加えた。また下の部分には壇と手すりを設けた。周囲には二重に欄楯(玉垣)が巡らされ、東西南北の四方に「トラナ(torana)」と呼ばれる高さ約10mの塔門が配置されている。
塔門は日本の鳥居に似ているが、二本の方柱に三本の横梁が渡されている。この塔門には仏伝図や本生図などが多数彫刻されており、工芸的に大変すぐれたものである。方柱の上で梁を支える彫刻は塔門によって異なり、北門と東門がそれぞれ趣向を変えた象、南門が獅子、西門が財宝神クラーベ(または豊饒神ヤクシャ)である。
南門の獅子像は二本の柱に四頭ずつ丸彫りされていて、サールナートのアショーカ王石柱の上の獅子像とよく似ている。他の塔門の梁の上や浮彫にも多数の獅子像や有翼獅子像が見られる。 ストゥーパはシャカムニの遺骨を安置したものであるから、これらの獅子像は、ストゥーパへの入口を守護する役割を担っていると考えられる。王墓を守護するスフィンクスや王城守護の獅子門の流れがここにあり、有翼の獅子が見られることにも、西方からの影響が強く感じられる。
なお、ドームのてっぺんの傘は、時代とともに上方に大きく変化・発展して、われわれが見慣れた五重の塔や七重の塔などの塔(pagoda)になる。

The Great Stupa No.1 and the Southern torana.
The original structure of the Great Stupa was build under Asohka (ca. 273-236 B.C.).
The enlargement (double) was done a hundred years later. It has a hemispherical dome which is flattened at the top and crowned by a tripple chattravali which is standing inside a quadrate Harmika. It is surrounded by a balustrade called "vedika".

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