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背脂煮干@花よ・新宿区曙橋

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写真: 背脂煮干@花よ・新宿区曙橋

写真: そのままえびしお@一幻八重洲地下街店・中央区東京 写真: いぶきそば(小)@一颯・葛飾区新小岩

麺や 花よ
  新宿区市谷台町18-5

 都営新宿線曙橋駅と都営大江戸線若松河田駅の中間辺りにある人気店「麺庵 ちとせ」が、夜営業の時間帯を活用して昨年12月にセカンドブランドを立ち上げ、いわゆる2毛作営業を始めた。煮干しをメインにしているそうで興味津々なものの、水曜日を除く平日しかお店を開けないという変則的な営業のため、あまりにもハードルが高くて行くことをほとんど諦めていた。しかし、たまたま今日は都合がついたので仕事帰りに寄ってみた。19時の開店時には自分を含めて6人が順に入店し、その後しばらくで満席となるほど夜の部も人気だ。まだ20代と思われる新進気鋭の店主さんと、大学生のような若者のイケメンコンビで営業していた。メニューは煮干、背脂煮干、油そばに最近レギュラーメニューに加わったらしい台湾らぁ麺と台湾まぜそばの5種類で、その中から自分の好みに合いそうな標記のボタンをポチッとな。790円。ついでにエビス小瓶(400円)のボタンも連打。
 麺は幅が7mmほどとかなり幅広で、一見、きしめんのようにも思えるほぼストレートの平打ち。厚みがあまりない平打ち麺だが、腰が強くしっかりとした歯応えがありモッチモチで小麦の風味も感じられこれは美味しい。自家製麺だそうだ。スープは煮干しがしっかりと香る醤油味で多めの背脂が浮いている。券売機の貼り紙によれば煮干し出汁だそうだが、とてもアニマルオフとは思えないほど旨味が豊か。当然、煮干独特の苦味やエグミは感じられない。また、醤油のカドは取れているが風味がちゃんと残っているカエシが、煮干し出汁と絶妙にマッチしていてこれまた美味しい。背脂は粒状とゲル状の2種類が使われていて、スープに甘みを加えるとともにプルツとした背脂の食感も楽しめる憎い演出が施してある。スープと麺の総じての印象は、品の良い燕三条系背脂ラーメンと思えた。チャーシューには肩ロースが使われていて、1枚は完全な煮豚だがサクッと噛み切れる軟らかさで肉の旨味も十分。もう1枚は低温調理のレアチャーシューで、こちらはわずかに燻煙香があり、また、何かしらのハーブがほんのりと効いていて、煮豚よりも旨味が淡い分を補っていた。少し太めのメンマ2本は味付け、特有の風味とも薄めだが、ジャキジャキとした食感が麺との対比で存在感があった。あとは薬味の刻みタマネギに木口切りの葉ネギ。
 ビールを頼むと拍子切りのチャーシューが添えられるという嬉しいサービスがあるからだろうか、大半のお客がビールを飲んでいたのはラーメン屋では見慣れない光景だった。でも、ビールで食欲を刺激しなくても十分に満足できる一杯だった。

・お気に入り度:○+

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