第５章練22 桜の風景画

ここ数年間の中で、今年ほど桜を見なかった年はないかもしれません。
毎年この季節になると、散歩道の桜を毎日見に行っては撮影していました。
あるいは、あちこちの近隣の名所をめぐったり…
今年は出掛けたときの道すがらに咲く桜を通りばやに横目で見る程度でした。
しかし、桜を観察したという意味では今年が一番だったかもしれません。

桜を描いてみて初めて気づいたのは、枝が重力でどんどん垂れ下がっていくと同時に、
それに逆らって空へ空へと枝を伸ばして咲こうとする桜があることでした。
下にある桜は空に向かって伸びようとする桜達を、重さに耐えながらじっと支え続けているのです。
桜が感動的なのは、美しいピンクいろの花がただ綺麗なだけではなく、
長い年月をかけて成長している生命力を感じるからなのかもしれないと思いました。
植物には何か見えないエネルギーがあり、それは気というものなのか？
よくわかりなせんが、人を癒したり勇気づける何かがあると感じます。
植物だけでなく人間模も同じだと思います。
何となく会うと元気をもらえる人もいれば、その逆の人もいます。
それが何なのかうまく言葉では言い表せないのですが、
とても大切なことのような気がしています。

今日の絵はnabegoro さんのお写真から描かせて頂いたものです。
実際のお写真はこちらです。nabegoro さん素敵なショットをどうも有り難うございました。
http://photozou.jp/photo/show/270901/261074597