400 大煙突と大島桜 ある町の高い煙突

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『桜の街』日立市
そのルーツともいうべき大煙突と大島桜の物語。
この物語は、企業と住民の共存、ひいては自然と人間との共存の物語とも言えます。

明治期、日立地方を躍進させた日立鉱山は同時に排煙による鉱毒問題も引き起こします。付近の山々はハゲ山となり、農林業は甚大な被害を受けました。
鉱山側は、住民との共栄共存なしには企業の発展もないと煙害解決に全力投球。
莫大なエネルギーを注入して煙害対策にあたったのでした。
そして、ついには世紀の奇策・大煙突を建造。これにより煙害は激減したのです。
ハゲ山となった山々には大規模な植樹を敢行。選ばれたのは、主に煙に強い大島桜でした。
この大島桜の苗木は、日立市内あまねく配布され、
さらには見た目が美しいとソメイヨシノも接ぎ木され、日立は桜に埋め尽くされる『桜の街』となったのです。
チャンチャン

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