万葉集:ヒオウギ(檜扇) アヤメ科花後の黒い種子をヌバタマ(鳥玉、鳥羽玉、野干玉、夜干玉)
ヒオウギの(斑扇) アヤメ科 花後の黒い種子をヌバタマ(烏玉、烏羽玉、野干玉、夜干玉)
葉が檜扇のように何枚も重なっているところから名付けられました。種子が真っ黒なところから、「黒」「夜」などの枕詞として使われています。
万葉集巻2-89 古歌集(磐姫皇后とも)
原文: 野干玉之 黒髪變 白髪手裳 痛戀庭 相時有来
よみ: ぬばたまの、黒髪(くろかみ)変(かは)り、白
(しら)けても、痛(いた)き恋(こひ)には、逢(あ)ふ時ありけり
かな:ぬばたまの くろかみかはり しらけても いたきこひには あふときありけり
意味:黒髪が白くなって年老いても これほどまでに胸を痛める せつない想いに出逢うこ
ともあるものかなあ
大伴旅人(おおとものたびと)が都に発った時に、沙弥
満誓(さみのまんせい)が大伴旅人(おおとも
のたびと)に贈った歌です。
万葉集:巻4-525
原文: 狭穂河乃 小石踐渡 夜干玉之 黒馬之来夜者 年尓母有粳
訓読: 佐保川の小石踏み渡りぬばたまの黒馬来る夜は年にもあらぬか
かな: さほがはの こいしふみわたり ぬばたまの くろまくるよは としにもあらぬか
意味: 佐保川の小石を踏みしめてあなたを乗せた黒馬がやって来る夜が年に一度でもあるのでしょうか。
Albums: 万葉集
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ふぃろすさんへお気に入り有難う御座います。08-12-2024 19:39 ☆トミー (47)
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