海外FX業者を利用するメリットの1つに、豊富なボーナスが挙げられます。
しかし、「海外FXのボーナスに税金は発生するの?」「出金できるボーナスは確定申告が必要?」など、税金対策について疑問を感じる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、海外FXのボーナスにおける税金の考え方や節税対策について詳しく解説します。
ボーナスの扱いを理解することで、税金対策や確定申告が必要かどうかの判断ができるようになりますよ。
不安なく海外FXのボーナスで取引を続けたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
なお、現在開催されている海外FXの口座開設ボーナスは、「海外FXの口座開設ボーナス最新情報!おすすめ業者比較」で詳しく解説しています。こちらも合わせて参考にしてみてください!

当サイトでは、海外FX業者の6月のボーナス最新情報をまとめています。こちらもぜひご覧ください。
海外FXのボーナスは基本的に税金・確定申告不要
基本的に海外FXのボーナスは、税金や確定申告の対象になりません。
- クッション機能があるボーナスには税金・確定申告がいらない
- 未確定の損失や利益には税金・確定申告が不要
では、海外FXのボーナスの税金・確定申告について解説していきます。
クッション機能があるボーナスには税金・確定申告がいらない
海外FXのクッション機能があるボーナスには、税金は発生せず確定申告も不要です。
あくまで口座内で取引をするために利用できる「出金できない」クレジットであり、ボーナス自体が自分の利益になっていないためです。
しかし、ボーナスを利用して得た利益分については、課税対象となるため注意しましょう。
未確定の損失や利益には税金・確定申告が不要
確定申告が必要な税金は、利益や損失が確定したタイミングとなります。
そのため、未確定の含み益や含み損のように、ポジションを保有しているだけの状態で税金は発生しません。
この点を理解しておけば、年末年始にかけてどちらの年に確定申告するべきかの判断もできるでしょう。
税金・確定申告が必要な海外FXのボーナス
海外FXのボーナスでも、課税対象となり確定申告が必要なケースも存在します。
税金・確定申告が必要な海外FXのボーナスは以下のとおりです。
- 現金が還元されるキャッシュバックボーナス
- 金利が受け取れるボーナスキャンペーン
- 現金として出金可能なボーナス
では、税金・確定申告が必要な海外FXのボーナスについて確認していきましょう。
現金が還元されるキャッシュバックボーナス
海外FX業者の中には、取引量に応じて現金をキャッシュバックしてくれるボーナスがありますが、還元された現金分のボーナスは課税対象です。
例えば、日本人にも人気の海外FX業者XMには、ロイヤルティプログラムといったシステムがあります。

ステータスや取引量に応じてXMP(エックスエムポイント)が加算され、ポイントは現金もしくは取引に使えるクレジットに割り振ることができるキャンペーンです。
クレジットに換金する場合は非課税ですが、現金化して出金すると課税対象となるので注意しましょう。
現金化できるボーナスの場合は、所得扱いとなるため確定申告の対象になる点は覚えておいてください。
金利が受け取れるボーナスキャンペーン
入金額や証拠金によって金利が受け取れるボーナスもありますが、金利分で得た利益には税金が発生します。
金利のキャッシュバックキャンペーンを開催している業者は多くありませんが、普段取引している口座で金利ボーナスがある場合は注意しておきましょう。
現金として出金可能なボーナス
海外業者には現金として出金できるボーナスも存在しますが、この場合はもちろん「税金の対象」となってしまいます。
基本的には出金できることが確定したタイミングで税金が発生すると考えて良いでしょう。
税金・確定申告がいらない海外FXのボーナス
税金は発生せず、確定申告も不要となる海外FXのボーナスを紹介します。
税金・確定申告がいらない海外FXのボーナスは以下のとおりです。
- 口座開設ボーナス
- 入金ボーナス
- クレジットで付与されるキャッシュバック
- XMロイヤルティプログラム
- GEMFOREX損失補填ボーナス
では、税金・確定申告がいらない海外FXのボーナスについて確認していきましょう。
口座開設ボーナス
多くの海外FX業者で開催している口座開設ボーナスは、基本的に出金できないため税金や確定申告の対象になりません。
もし口座開設ボーナスを使ったトレードで利益を上げることができれば、その利益分は税金の対象になります。
口座開設ボーナス1万円で2万円の利益を得た場合…
- 口座開設ボーナス1万円:税金対象外
- 利益2万円:税金対象
入金ボーナス
海外FXの入金ボーナスも、口座開設ボーナス同様に取引のみで使える「出金できないボーナス」であるため税金は発生しません。
ただし、ボーナスを利用して利益を得た場合は、利益分が税金対象となります。
入金ボーナス1万円で2万円の利益を得た場合…
- 入金ボーナス1万円分:税金対象外
- 利益2万円:課税対象
クレジットで付与されるキャッシュバック
出金可能な現金ではなく、取引に使うクレジットとして付与されるキャッシュバックに対しても税金は発生しません。
取引後に利益を上げた分はもちろん課税対象です。
クレジットで付与されたキャッシュバック1万円から2万円の利益を得た場合…
- キャッシュバックボーナス1万円分:税金対象外
- 利益2万円:課税対象
XMロイヤルティプログラム
海外FX業者最大手のXMには、ロイヤルティプログラムといったポイント交換システムがあります。
付与されるポイントはクレジットボーナスか現金へ交換することができる仕組みなので、税金が発生するかどうかは自分の選択次第です。
クレジットボーナスに交換してトレードのみに使用すれば税金は発生しませんが、日本円に換金し出金した際は税金が発生します。
XMポイントは税金面のことも考慮して判断すると良いでしょう。
GEMFOREX損失補填ボーナス
GEMFOREXでは、乗り換えキャンペーンとして損失補填ボーナスを実施しています。
※現在GEMFOREXはサービス停止中
損失補填ボーナスとは、GEMFOREX以外での業者で含み損がある場合、GEMFOREXに全額資金移動することを条件に全ての損失を補填してくれるボーナスです。
つまり、補填される金額自体は出金できるボーナスではないため、損失補填ボーナスにも税金は発生しません。
含み損を確定させて所得を減らす税金対策よりは、損失分をお得に再利用できるので活用してみる価値はあるでしょう。
海外FXのボーナスを使った節税対策
ここでは、海外FXのボーナスを上手に活用した節税対策について紹介いたします。
- XM・HFMのロイヤリティプログラムの活用
- 入金ボーナスの損失分を節税に活用
- 【その他】海外FXの税金対策集
では、海外FXのボーナスを使った節税対策について確認していきましょう。
XM・HFMのロイヤリティプログラムの活用
XMやHFMのロイヤリティプログラムを上手く活用することで節税対策となります。
例えば、XMの場合はスタンダード口座やマイクロ口座でトレードごとにXMポイント(XMP)が貯まっていきます。
XMポイント自体には税金がかかりませんし、取引で使えるボーナスに交換すれば税金を発生させずに活用できるでしょう。
また、HotforexにもXMと同様のロイヤリティ・プログラムがありますが、ポイントを一度ボーナスに交換する必要はなく、Hotforexバーを35本貯めれば1ドルと交換できる仕組みです。
交換されたドルはMT4の年間取引報告書には記載されないため、課税対象の所得として見つかりにくい特徴もあります。
どちらもポイントを活用する節約術となりますが、ボーナスポイントで得た利益に対しては税金が発生するので注意してください。
入金ボーナスの損失分を節税に活用
入金ボーナスでもらったクレジット分も、損失額として計上することができるため節税対策が可能です。
例えば入金100%ボーナスの期間中に10万円入金したとします。
- 計算式:入金額10万円+ボーナス10万円
- 取引証拠金:20万円
万が一取引でロスカットされた場合、損失は入金額の10万円のはずですが、FX取引の計上ではマイナス20万円とすることができるのです。
取引上マイナス20万円と申告できるのは、海外FXのボーナス金額は法律上グレーゾーンになっているためだといえます。
そもそもボーナス自体は架空の金額であることや、海外業者は金融庁の管轄にあるわけではないことから、税制上で明確な決まりがない部分も多いのです。
取引でマイナスになることは良くないですが、1年間を通して他の利益と合算した場合、結果的に節税対策になるので覚えておいて損はないでしょう。
【その他】海外FXの税金対策集
ここまで紹介した以外にも、海外FXで税金対策になる方法はたくさんあります。
経費にできる部分など含め、税金対策集として以下も参考にしてみてください。
- FXに関わる出費を経費として計上する
- 高額なパソコンは減価償却で経費にする
- スマホの購入費やネット通信費は按分(プライベートと仕事の割合)で経費にする
- 家賃・電気代も家事按分で経費にする
- 外食は全て経費にする
- FXで受け取れるボーナスは物に代える(HotforexのVPS、XMのVPSサービスなど)
- スプレッドや取引手数料は損失計算に入れる
- 出金手数料や受取手数料も損失として計上する
- 入金時はクレジットカードを使用してポイントを貯める
なお、厳密には税理士の方によって見解が異なるケースもあるため、あくまで参考程度に覚えておくと良いでしょう。
海外FXのボーナスの税金・確定申告の注意点
基本的に税金を納めなければいけないケースは以下のとおりです。
所得(収入) | 海外FXでの年間所得 |
---|---|
給与所得がある人(サラリーマンなど) | 20万円以上 |
非給与所得者(個人での収入のみ) | 38万円以上 |
ここでは、海外FXのボーナスに関する税金・確定申告の注意点を解説します。
- ボーナスで得た利益は税金・確定申告の対象
- 現金化できるボーナスは税金・確定申告が必要
- 「利益確定」「損失確定」の時に税金がかかる
税金は「知らなかった!」では済まされない国民の義務なので、しっかり確認しておきましょう。
ボーナスで得た利益は税金・確定申告の対象
ボーナス自体は非課税ですが、ボーナスを使って取引で得た利益分は税金の対象となります。
そのため、給与所得があるサラリーマンの場合は、年間所得20万円以上で確定申告が必要になるので注意しましょう。
現金化できるボーナスは税金・確定申告が必要
海外FX業者の口座内でのみ使えるクレジットとは異なり、受け取ったボーナスをそのまま現金として出金できるものは課税対象です。
現金化できるものは税金が必要になることを覚えておきましょう。
「利益確定」「損失確定」の時に税金がかかる
FX取引でポジション保有中の含み益・含み損に税金はかかりませんが、決済した時点で課税対象となるので注意しましょう。
基本的に1月1日〜12月31日分の合計所得を計算することになります。
例えば、長期スイングトレードなどで12月31日に決済せず保有しているポジションは、翌年以降決済した年に計上してください。
よくある質問
海外FXボーナスの税金に関するQ&Aをご紹介します。
- 海外FXのボーナスは税金・確定申告が必要?
- 海外FXのボーナスで得た利益の脱税はバレない?
- 海外FXのボーナスを使って損失が出た場合、税金・確定申告はいる?
- 現金化できるボーナスはどのタイミングで税金がかかる?
- 海外FXの税金は無職とサラリーマンで変わる?
- 海外FXのボーナスを使った節税対策は?
- ポイントで入手した商品は課税対象になる?
- ポイントと交換した現金は課税対象になる?
では、海外FXボーナスの税金に関するQ&Aについて確認していきましょう。
- 海外FXのボーナスは税金・確定申告が必要?
-
基本的に海外FXのボーナスで税金は発生しません。
ただし、ボーナスで得た利益や現金として出金できるボーナスは課税対象になるため、年間所得に応じて確定申告が必要になります。
- 海外FXのボーナスで得た利益の脱税はバレない?
-
海外FXで得た利益に対して抜け道は存在しないため、ほぼ100%脱税はバレてしまいます。
海外だからバレないのでは?と考える方も多いですが、ペナルティも発生するのできちんと納税の義務は果たしましょう。
- 海外FXのボーナスを使って損失が出た場合、税金・確定申告はいる?
-
海外FXのボーナスを使って損失が出た場合、確定申告の義務はありません。
しかし、損失が発生した時も計上しておけば、別の副収入と相殺して結果的に税金を安くできる可能性があります。
- 現金化できるボーナスはどのタイミングで税金がかかる?
-
一般的には、現金化できるボーナスが確定した時点で税金が発生すると考えて良いでしょう。
出金処理したタイミングや、口座に振り込まれた時点ではないので注意が必要です。
- 海外FXの税金は無職とサラリーマンで変わる?
-
サラリーマンのように、給与所得がある方と無職の方で課税の条件は異なります。
サラリーマンの場合、年間20万円以上・非給与所得者は38万円以上の利益発生で課税対象となります。
- 海外FXのボーナスを使った節税対策は?
-
XMやHFMのロイヤリティプログラムを活用する方法があります。
ポイントに換算した分は課税対象とならないため、有効に活用すると若干お得になるでしょう。
- ポイントで入手した商品は課税対象になる?
-
ポイントを景品に交換しても金額によっては課税対象となるため、注意が必要です。
景品は基本的に一時所得に分類されるので、以下の計算式で税額を算出します。
収入(景品の価格)-50万円(一次取得控除)÷2=税額
つまり景品の価格が50万円以上する場合は税金が発生することになります。
- ポイントと交換した現金は課税対象になる?
-
ポイントと交換した現金は課税対象となります。
現金として出金できる場合は、すべて所得扱いになると覚えておきましょう。
まとめ
今回は海外FXのボーナスに関する税金や確定申告について詳しくご紹介いたしました。本記事のポイントは以下です。
- 証拠金として使う海外ボーナスに税金は発生しない
- ボーナスで得た利益分や、現金として受け取れるボーナスには税金が発生する
- クレジット分のボーナスを使って損失が出た際は節税対策も可能
- 給与所得がある方は、年間20万円以上の利益で確定申告が必要
ここまでの解説で「海外FXのボーナスは有効活用したいけど、税金が心配」という方もしっかりと理解できたのではないでしょうか。
事前に把握しておけば、海外FXのボーナスは節税対策として活用できることもあります。
ただし、納税義務が発生した場合は絶対にバレるので脱税はしないよう注意してください。
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