ベトナム投資がおすすめされる理由とは?資産運用先としての魅力を解説

ベトナム投資がおすすめされるワケとは?資産運用先としての魅力を解説

ベトナムは過去10年の間に東南アジアで最も急成長した国と言われています

日本では「フォー」などの麺料理や旅行地のイメージが強いですが、一方で、ベトナムは長期的に経済成長が見込めるおすすめの投資先として全世界から注目が集まっています。

そこで本記事では、ベトナム市場の特徴や資産運用先としておすすめされる理由、投資方法や注意点などをまとめて解説します。

急成長を続けるベトナムの恩恵を受けたい人、国内以外のおすすめ分散投資先を探している方は、ぜひご参考ください。

目次

外国人投資家の注目の的!ベトナムってどんな国?

日本では、ベトナムという国について具体的なイメージを持っている方は多くはないでしょう。

まずはベトナムがどのような国なのか、こちらで簡単に概要を紹介します。

国の概要

国名ベトナム社会主義共和国
Socialist Republic of Viet Nam
面積331,200 km²
日本よりやや小さい
人口9,920万人 ※2023年12月時点
韓国の2倍近い人口
首都ハノイ(Hanoi)
民族キン族(越人)約86%
※他53の少数民族
言語ベトナム語(公用語)
宗教仏教・キリスト教・イスラム教など
政体社会主義共和国
通貨ベトナム・ドン
GDP約4,064億米ドル ※2022年度
GDPランキング世界第34位
GDP成長率8.02% ※2022年度
GDP成長率ランキング世界第24位/アジアでは3位
GDP
(一人当たり)
4,087米ドル ※2022年度 
位置
引用:Google Map|ベトナム

特徴1. 生産年齢人口の比率が高い

ベトナムの人口は、2023年12月現在9,920万人となっており、人口の約68%が経済を支える生産年齢人口(15歳~64歳)です。

日本が1995年に人口構造の黄金期が過ぎたのに対し、全人口に対して労働生産人口比率が高いベトナムは、まさに今「人口構造の黄金期」・「人口ボーナス期」の真っただ中にいます

ベトナムの人口自体も右肩上がりに増えており、出生率は徐々に下がってきているものの、2040年ほどまでは人口増加が続くと予想されています。

特徴2. 経済成長率が高い

20年にも及ぶベトナム戦争が終結した1975年頃のベトナムは非常に貧しい国でした。

その後1986年、経済発展に向けて「ドイモイ路線(社会主義の中で市場経済を導入する経済再建政策)」を開始。

現在まで様々な自由貿易協定の締結、公共投資の拡大、規制緩和による外国企業のベトナム参入拡大などの改革を行った結果、近年ベトナムは毎年平均6%前後の高い経済成長率を維持しています(※コロナパンデミック時は例外)。

ちなみに日本のGDPは過去30年で1.1倍ですが、ベトナムのGDPは過去30年間で約30倍に成長しています。

ASEANのGDPランキングでは2023年現在5位のベトナムですが、国際通貨基金(IMF)の見解では、2025年にはシンガポールやマレーシアを抜いてASEAN第3位になると予想されています。

特徴3. 海外企業の生産拠点として定着

特にここ5年程は、米中経済対立によるアメリカの関税引き上げの影響を避ける目的で、製造拠点を中国からベトナムへシフトする海外企業が増えています。

ベトナムに生産拠点をもつ企業一例
  • サムソン電子(韓国)
  • アップル(アメリカ)
  • ナイキ(アメリカ)
  • エイスース(台湾)
  • フォックスコン(中国)
  • 任天堂(日本)
  • アシックス(日本)
  • 京セラ(日本)
  • シャープ(日本)等

中国一極集中リスクを避けるための「中国+1」の生産拠点先としてベトナムが選ばれているのは、以下のような理由からです。

  • ベトナムが共産党の一党独裁で政治が比較的安定していること
  • 海外からの投資を積極的に誘致していること
  • またベトナムには勤勉で優秀な人材も多く確実性の高い仕事が出来ること
  • 国土の大部分が海に面していて港湾都市があるため物流に適していること

また経済が急成長しているにも関わらず、ベトナムの賃金が他国と比較してまだ安い水準にあることも海外企業のベトナム進出を後押ししています。

GDP
(一人当たり)
給与水準
(月給中央値)
中国12,556USドル540USドル
マレーシア11,371USドル419USドル
タイ7,233USドル393USドル
インドネシア4,292USドル372USドル
インド2,256USドル270USドル
ベトナム3,694USドル248USドル
※GDP・給与水準は2021年度基準
参考:JETRO|新型コロナ禍2年目のアジアの賃金・給与水準動向

徐々に進んでいる賃金上昇の流れは懸念材料ではありますが、2022年夏にJETROが603社の在ベトナム日系企業を対象に行った調査によると、今後1~2年の事業展開の方向性について約6割が「事業拡大」、4割弱が「現状維持」と答えており、今後も海外企業のベトナム進出は増えると予想されます。

在ベトナム日系企業の今後1~2年の事業展開の方向性(2022)
引用:JETRO|地域・分析レポート

特徴4. 消費市場としても有望視されている

ベトナムでは、長期的な経済成長とともに国民の所得が増えています。

ベトナム統計総局の「2022年版ベトナム家計生活水準調査報告書」によると、2022年のベトナム国民の月間平均所得は約467万ドン(約28,216円 2023年12月3日付)。10年前の2022年と比較すると約2.3倍です。

言うまでもなく、所得の増加はベトナムの人々の消費意欲の向上につながっており、一人当たりの消費出額も10年前の1.5倍に増加しています。

日経企業のべトナム進出はこれまで製造業がほどんどでしたが、上記のようなベトナム国民の所得水準の向上と内需拡大を受けて、現地でのシェア拡大を狙う日系消費財メーカーや小売企業のベトナム進出が増えています(これまでにベトナム進出済みの日経企業は2000社近くに上る)。

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2019年12月ファーストリテイリング(東証PRM 9983)ホーチミンにユニクロ1号店をオープン
2020年良品計画(東証PRM 7453)ホーチミンに無印良品ベトナム1号店をオープン
2022年10月ABCマート(東証PRM 2670)ホーチミンにベトナム1号店をオープン
2023年5月森永乳業(東証PRM 2264)現地代理店と合同会社を設立
2023年9月マツキヨココカラ&カンパニー(東証PRM 3088)ハノイ1号店オープン(ベトナムに全7店舗)
日系企業のベトナム進出例

また以下は、日本からベトナムの分野別直接投資額です。

電子部品分野4億7470万USドル
半導体分野
自動車分野約2億5000万USドル
食品・飲料分野約2億640万USドル
運輸・倉庫分野約5億6490万USドル
不動産分野約21億2620万USドル
金融分野約1億1760万USドル
ソフトウェア
ITサービス分野
約7350万USドル
日本からベトナムへの分野別直接投資額資(2019年1月~2023年3月)
※財務省公開データより筆者作成

以上のように、ベトナムは急速な経済成長の中にあり、その成長の流れに乗って海外マネーが集まり、さらに経済が発展するという好循環の状態にあります

特徴5. 証券市場が急速に拡大中

ベトナム株や債券の取引市場の歴史はまだ浅く、ベトナム証券市場は「フロンティア市場」という位置付けとなっています。

しかし、近年ベトナムの経済発展に伴い、株や債券などの債券市場が急速に拡大しており、株式市場の時価総額(時価総額)は現在28兆円ほどと、10年前と比較すると5倍程に成長しています。(下の章で解説)

またベトナムドン建て債券の市場は2023年3月末時点で1,119億ドルと、10年前の3.8倍近くになりました。

これらベトナムの証券市場の急速な拡大には、力強いベトナムの経済成長、インフラ投資の拡大、海外投資家の参入緩和が作用しており、今後も市場拡大の流れは続いていくと見られています。

なぜベトナムは投資先としておすすめなのか

一般的に投資でまとまった利益を上げるには、投資先企業の収益増加、該当地域や国の経済成長などが必要で、さらにこれらの経済成長には若年労働力(人口増加)、資本(投資の増加)、生産性(技術革新や人的資本の向上)が欠かせません。

ベトナムはこれらの成長要素を全て兼ね備えた国であるために、おすすめの投資先として期待されているのです。

下でもう少し具体的にお話しましょう。

人口増加により長期的な経済成長が期待できる

ベトナムは生産年齢人口の割合が高く、「人口構造の黄金期」・「人口ボーナス期」の真っただ中であるとお話ししました。

生産年齢人口が多いと豊富な労働力が生まれるため、国内の経済活動が活発になります。

また高齢者に対して若年層の割合が高い状態にあるため、国や企業・個人の社会福祉負担が少なく、資本余力を新たなビジネスや経済活動に使うことが出来るのです

高い経済成長により証券相場の上昇が期待できる

人口増加によりベトナム経済が成長すると、国内企業の株価高騰に繋がります。

人口ボーナス期と各国の主要株価指標の成長を見てみましょう。

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 人口ボーナス期代表的な株価指標人口ボーナス期の株価変動
日本1950年頃~1992年頃日経平均株価約206倍
韓国1983年頃~2013年頃韓国KOSPI約16倍
中国1990年頃~2010年頃上海総合指数約22倍
アメリカ1971年頃~2008年頃S&P500約14倍
ブラジル2010年頃~ボベスパ指数約1.5倍 ※2023年12月時点
インドネシア2012年頃~ジャカルタ総合指数約1.3倍※2023年12月時点
ベトナム2007年頃~ベトナムVN指数約4.5倍 ※2023年12月時点。
2007年の一時的な急騰・急落後の株価を元に計算

表のようにどの市場も人口ボーナス期に株価が大きく上昇しています。

もちろん人口増加だけで大きな経済成長に繋がるわけではありませんが、人口増加が市場の活性化や経済成長の重要な要素であることは間違いありません。

さらに、ベトナムは人口増加だけでなく、海外からベトナムへの直接投資の増加もベトナムの経済成長を後押ししています。

海外からベトナムへの直接投資(FDI)額の推移

海外からベトナムへの直接投資(FDI)額の推移
※Registered capital=FDI認可額、Disbursed capital=FDI実施額
引用:VN EXPRESS|Recapping a 35-year journey: Vietnam’s FDI


海外からベトナムへの直接投資実施額は年々増加傾向にあり、特に中国と韓国はベトナム投資に対して非常に積極的な姿勢を続けています。

このような海外からベトナムへの積極的なFDI(直接投資)も追い風となり、ベトナム株式は今後も成長が期待されているのです。

ベトナムに投資するならどんな方法がおすすめ?

高い経済成長率を維持するベトナムの恩恵に預かろうと、コロナパンデミック後の2021年頃からベトナムへ投資する外国人投資家が増加しています。

そこで本章では、比較的手軽に出来るベトナムへの投資方法を4つをご紹介します。

1. 日本の証券会社経由でベトナム株式を購入する

ベトナム株式市場には、以下の3つの取引所があります。

  1. ホーチミン証券取引所(HOSE)‥大型株
  2. ハノイ証券取引所(HNX)‥中小型株
  3. CoM店頭市場‥未上場株
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 ホーチミン証券取引所ハノイ証券取引所東京証券取引所 (参考)
設立2000年2005年1878年
時価総額約26兆7247億円
※2023年12月時点
約1兆8083億円
※2023年12月時点
約875兆円
※2023年11月時点
銘柄数413銘柄
※2023年12月時点
330銘柄
※2023年12月時点
3919銘柄
※2023年12月時点
銘柄構成大型株中小型株小型~大型株
取引日月曜日~金曜日
(現地の祝祭日を除く)
月曜日~金曜日
(祝祭日を除く)
取引通貨ベトナムドン (VND)日本円
売買単位100株100株

ベトナム株の指標としては「ベトナムVN指数」があり、ホーチミン証券取引所に上場する全銘柄を対象とした時価総額加重平均指数です(基準日:2000年7月28日)。


ベトナムVN指数は、2007年頃から始まった人口ボーナス期、2007年1月のWTOへの加盟、2015年のTPP加盟(現環太平洋パートナーシップ)、2020年8月のEU・ベトナム自由貿易協定(EVFTA)締結、外資規制の緩和、外国人投資家の株式保有制限の緩和、FDIの増加などが好材料となり、過去10年で120%程の上昇率となっています

またGDP規模に対してベトナム株市場の時価総額が割高か割安かという観点で見てみると、ベトナム株式市場(ホーチミン証券取引所・ハノイ証券取引所・CoM店頭市場の合計)のバフェット指数※は約55.5%。

ベトナム株式市場の時価総額約30.5兆円(2022年11月) ÷ ベトナムのGDP約54.9兆円(2022年12月31日付)=約55.5%

※バフェット指数とは?

バフェット指数は、「投資の神様」と呼ばれるアメリカ投資家のウォーレン・バフェット氏が、株価が割高か割安かを判断する際に用いている計算式。「株式市場の時価総額÷国のGDP×100」で求められる。

バフェット指数が100%以上で割高、100%以下だと割安であるという基準を参考にすると、ベトナム株式市場はまだまだ株価上昇余地があると考えられるでしょう

前置きが長くなりましたが、そんなベトナム株を手軽さ重視で購入したいという方は日本の証券会社経由がおすすめです。

日本の証券会社を通して購入する場合、通常の口座開設を行った後、円からベトナムドンに両替し預かり金を準備、選んでおいたベトナム株銘柄をネットや電話で注文するだけと、煩雑な手続きなしに簡単に投資を始めることが出来ます。

日本の証券会社経由でベトナム株式を購入するメリット
  • 煩雑な手続きなく簡単に口座開設・取引できる
  • 日本語で問い合わせや情報収集が可能
日本の証券会社経由でベトナム株式を購入するデメリット
  • 手数料が割高(ベトナムの証券会社の約8倍)
  • 有償増資の払い込みができない
  • 為替変動の影響を受ける
  • 為替手数料が高い
  • 取引タイミングが限られている(アイザワ証券を除く)

一方で、現地の証券会社でベトナム株式を購入する場合と比較すると、取引手数料が約8倍と割高になるほか、有償増資※に対して払込みができないなどのデメリットがあります。

※有償増資とは?

有償増資は、企業が資金調達の目的で新株を発行すること。有償増資のうち既存株主に新株式を割り当てる「株主割当増資」では、既存株主は市場の取引価格よりも安い価格で新株を購入できるというメリットがあります。

取引手数料や為替手数料の安さ、有償増資への対応などの条件面ではベトナムの証券会社の方が優位ですが、ベトナムの証券会社の多くは日本語でのやり取りは出来ず、また口座開設までの手続きはかなり手間です

英語に不慣れな方や手軽さを求める方は日本の証券会社経由がおすすめです。

以下はベトナム株式の取り扱いがある日本の証券会社の一例です。

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銘柄数手数料為替スプレッド注文方法備考
SBI証券296銘柄
(HOSE/HNX)
(ネット取引)2%
(電話注文)2.66%
※最低手数料120万ベトナムドン
1万ベトナムドンあたり2円電話
インターネット
・ベトナム株式が買える唯一のネット証券
・NISA口座利用可能
アイザワ証券270銘柄弱
(HOSE/HNX)
(対面)売買代金の2.20%
(ネット)売買代金の1.65%
(電話)売買代金の1.98%
(コンサル)売買代金の2.20%

※買いの場合のみ最低手数料5,500円
1000ベトナムドンあたり20銭
(1万ベトナムドン
あたり2円)
電話
インターネット
対面
・唯一リアルタイム取引が可能
・NISA口座利用可能
岩井コスモ証券HOSE/HNXの全上場銘柄2.5万円以下
約定代金の11.0%
2.5万円超
約定代金の1.32%

※最低手数料2,750円
1000ベトナムドンあたり20銭
(1万ベトナムドン
あたり2円)
電話・海外委託取引のみ
・NISA口座不可
むさし証券26銘柄
(HOSE)
約定金額の2.2%
※最低取引手数料5,500円
(売却金額が1万円以下の場合は約定代金の55%)
1万ベトナムドンあたり1.5円電話
対面
・海外委託取引のみ
・NISA口座利用可能 ホーチミン証券取引所上場銘柄のみ
※取引可能な株の銘柄数や手数料等は2023年12月時点

上に挙げた証券会社のうち、SBI証券はベトナム株を購入可能な唯一のネット証券で、取引銘柄数も多様です。

取引タイミングについては、アイザワ証券のみリアルタイミングでの取引が可能で、その他の証券会社では1日1回~2回の取引のみ可能です。

手数料面でおすすめするなら、岩井コスモ証券が最も低コストでしょう。

2. ベトナムの証券会社経由でベトナム株式を購入する

ベトナム株式の買い方として、手軽さ重視の場合は日本の証券会社経由がおすすめですが、投資に関する煩雑な手続きを踏んででも低コストに拘りたいという方は、現地ベトナムの証券会社がおすすめです。

既出のように、現地の証券会社を通してベトナム株式を購入する場合、取引手数料や為替手数料が安い、有償増資の払い込みができるなどのメリットがあります。

現地の証券会社経由でベトナム株式を購入するメリット
  • 手数料が割安(日本の証券会社の約8分の1程)
  • 最低手数料の設定がない
  • 有償増資の払い込みができる
  • インターネット取引が可能な証券会社が多い
現地の証券会社経由でベトナム株式を購入するデメリット
  • ベトナムに出向いて口座開設が必要(SSI証券は日本で口座開設可能)
  • 口座開設手続きが煩雑
  • 日本語でのやり取り・取引が出来ない場合がある

ちなみにベトナム株は有償増資がしばしば実施されますが、有償増資が行われると株式の希薄化などが原因となり短期的に相場に下落圧力がかかりやすくなります

日本の証券会社経由でベトナム株に投資する場合、有償増資の払いこみが出来ないため、メリットは享受できず下落圧力というデメリットのみを受けることなります。一方ベトナムの証券会社経由であれば、有償増資の長期的なメリットをしっかりと享受することができるのです。

ベトナムの証券会社に口座開設をするには、基本的にベトナムに出向かなければならない点が大変不便なのですが、現在ベトナムSSI証券では日本にいながら口座開設が可能です。

ベトナムSSI証券の場合、以下の手順で手続きを行います。

  1. オンラインで口座開設申し込み
  2. SSI証券より取引方法に関するメールを受け取る
  3. メールで個人情報を送る
  4. 口座開設に必要な書類が送られてくる
  5. 必要書類にサインして返送
  6. 公証人役場でパスポートの認証を行う
  7. パスポート認証書類を在日ベトナム大使館または領事館に郵送して「領事認証」を受ける
  8. SSI証券に指定された書類を国際郵便や国際宅急便で送付
  9. SSI証券側が口座開設処理を行う

日本にいながらベトナムの証券会社で口座開設が出来るのはありがたいですが、やはり手続きの煩雑感は否めません

日本で現地証券会社の口座開設をする場合は、諸々の手続きに1か月ほどはかかると考えておいた方がよいでしょう。

SSI証券以外にお目当ての証券会社がある場合は、日本語での対応が可能か、日本国内から郵送でこう解説可能かなどを事前に確認してみましょう

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取引手数料注文方法備考
ベトナムSSI証券
(SSI)
0.25%
(メール注文0.4%)
※最低手数料の設定なし
スマホアプリ
インターネット
担当者にメール
日本からオンライン取引で注文可能
ベトナム国内最大手
日本語対応可能
日本から口座開設可能
大和証券グループと資本業務提携
HSCホーチミン市証券
(HSC)
0.2%
※最低手数料の設定なし
スマホアプリ
インターネット
日本からオンライン取引で注文可能
ベトナム国内大手
あおぞら銀行と業務提携
バンベト証券
(VCSC)
0.15%~0.5%
※最低手数料の設定なし
スマホアプリ
インターネット
日本からオンライン取引で注文可能
ベトナム国内シェア3位
VNダイレクト証券
(VNDS)
購入0.15%
売却0.25%
※最低手数料の設定なし
スマホアプリ
インターネット
日本からオンライン取引で注文可能
日本語対応可能
ベトナムでの口座開設要
日本からベトナム株式の取引ができる現地大手証券会社一覧

3. ベトナム市場に投資する投資信託銘柄を購入する

ベトナムに投資する3つ目の方法は、ベトナム株や債券に投資する日本の投資信託(投信)を購入する方法です。

投資信託(投信)とは、不特定多数の投資家から集めた資金を運用のプロが株や債券などで運用し、利益を投資家に還元する商品です

投資信託は日本の証券会社や銀行で手軽に購入でき、購入するベトナム株式銘柄や債券を自分で調査・選別したりといった知識が必要ないため、投資初心者の方にもおすすめです。

また投信の場合はベトナムドンに両替する必要はなく、日本円で取引が可能です。

ベトナム株式投信ファンドを購入するメリット
  • ベトナム株式や個別銘柄などの関連知識がなくても投資できる
  • 口座開設・運用開始までの手続きが簡単
  • 日本語で問い合わせや情報収集が可能
  • 日本円で取引できる
  • 100円程度の少額から投資できる
  • 積立投資ができる
  • 複数のベトナム株に簡単に分散投資できる
  • NISA口座が利用できる
ベトナム株式投信ファンドを購入するデメリット
  • 手数料が割高(販売手数料・信託報酬・信託財産留保額)
  • 成功報酬を設定するファンドがある
  • 自分で投資銘柄を選べない
  • 投資知識が付きにくい

ここでは例として、運用期間が過去5年以上あるベトナム株対象の投資信託(かつ純資産総額30億円以上)を利回り順に紹介します。

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ファンド名純資産額設定日平均利回り
(標準偏差/シャープレシオ)
手数料備考
3年5年
1ベトナム・ロータス・ファンド
(投信コード:AB311171)
196億円2017年21.29%
(26.24/0.81)
12.41%
(27.99/0.44)
販売手数料 3.3%
信託報酬 約2.167%
信託財産留保額 0.3%
アクティブ型
為替ヘッジなし
NISA口座可能
つみたてNISA不可
2東京海上・ベトナム株式ファンド
(年1回決算型)
(投信コード:49311187)
419億円2018年21%
(21.7/0.97)
10.72%
(25.63/0.42)
販売手数料3.3%
信託報酬 1.76%
信託財産留保額 0.5%
アクティブ型
為替ヘッジなし
野村證券のみ
NISA口座可能
つみたてNISA不可
3東京海上・ベトナム株式ファンド
(年4回決算型)
(投信コード:49311186)
65億円 2018年20.98%
(21.94/0.98)
10.70%
(25.75/0.53)
販売手数料3.3%
信託報酬 1.76%
信託財産留保額 0.5%
アクティブ型
為替ヘッジなし
野村證券のみ
分配金あり
NISA口座可能
つみたてNISA不可
4SBIインド&ベトナム株ファンド
(投信コード:89311077)
154億円2007年20.04%
(15.05/1.3)
10.41%
(21.13/0.59)
販売手数料3.3%
信託報酬 2.2%
信託財産留保額 0.3%
アクティブ型
為替ヘッジなし
NISA口座可能
つみたてNISA不可
5SMAMベトナム株式ファンド
(投信コード:79311186)
41億円2018年18.76%
(20.85/0.93)
9.84% 
(25.45/0.5)
販売手数料 3.3%
信託報酬 約1.958%
信託財産留保額 0.3%
アクティブ型
為替ヘッジなし
NISA口座可能
つみたてNISA不可
6ベトナム株式ファンド
(投信コード:79312107)
79億円2010年18.75%
(20.55/0.91)
9.81%
(25.23/0.39)
販売手数料 3.3%
信託報酬 約1.958%
信託財産留保額 0.3%
アクティブ型
為替ヘッジなし
NISA口座可能
つみたてNISA不可
7ベトナム株ファンド
(投信コード:0431216C)
91億円2016年16.00%
(22.06/0.78)
9.73%
(25.73/0.49)
販売手数料 3.3%
信託報酬 約1.793%
アクティブ型
為替ヘッジなし
分配金あり
NISA口座可能
つみたてNISA不可
8DIAMベトナム株式ファンド
(投信コード:47311156)
110億円2015年15.65%
(21.57/0.73)
9.12%
(25.34/0.36)
販売手数料 3.3%
信託報酬 約1.903%
信託財産留保額 0.5%
アクティブ型
為替ヘッジなし
NISA口座可能
つみたてNISA不可
9ベトナム成長株インカムファンド
(投信コード:9A311148)
259億円2014年16.17%
(22.95/0.71)
8.64%
(26.06/0.33)
販売手数料3.3%
信託報酬 1.881%
信託財産留保額 0.3%
アクティブ型
為替ヘッジなし
分配金あり
NISA口座可能
つみたてNISA不可
10CAMベトナムファンド
(投信コード:9A311108)
46億円2010年11.99%
(22.07/0.62)
6.29%
(26.06/0.37)
販売手数料3.3%
信託報酬 2.618%
信託財産留保額 0.5%
アクティブ型
為替ヘッジなし
NISA口座可能
つみたてNISA不可
ベトナム株式投資信託 利回りランキング ※2023年12月7日時点
(2019年~2023年の過去5年リターンでランキング化)

投資信託ファンドのなかでもベンチマークを設定せず、常に利益を狙うアクティブファンドでは、信託報酬手数料は高くなります。

アクティブファンドの信託報酬の平均値は1.56%ほどですので、ベトナム株に投資する投信ファンドの手数料は低コストとは言えません。

運用成績はというと、過去5年間のベトナムVN指数の年率平均リターンは約3.2%でしたので、それと比べるとやはりアクティブファンドらしい利回りにはなっています。

ベトナム株式市場は、2022年4月頃から年末にかけて国内外の悪材料によって株価が下落したため、日経平均などと比べると好成績とは言えませんが、2024年にはこれらの悪材料が後退したことにより株価が上昇に向かうという見通しがされています

手数料は掛かるけれど、「自分にはベトナム株や債券への自己投資は向いてない」と思う方は投資信託を検討してみるとよいでしょう。

備考
商品数は少ないですが、楽天証券やSBI証券、マネックス証券などではベトナム株式ETFを購入することも可能です。

例:db x トラッカーズ FTSE ベトナム ETF / マーケット・ベクトル ベトナムETF
詳しくは証券会社のホームページにてご確認ください。

4. ベトナムに投資する資産運用会社や事業に出資する

ベトナム市場に投資する方法4つ目は、ベトナム市場に投資するファンドや事業に出資する方法です。

例えば、日本籍の合同会社ハイクア・インターナショナルは、投資家から集めた資金をベトナムで事業展開する「SAKUKO Vietnam co ltd(以下SAKUKO Vietnam)」に事業融資という形で貸し付け、SAKUKO Vietnamの営業活動によって生じた利益を投資家に還元しています。

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会社概要ハイクアインターナショナル合同会社
代表社員梁秀徹
※融資先であるSAKUKO Vietnam co ltdの会長を兼任
運用期間1年
※SAKUKO Vietnam co ltd自体は2011年に設立の14年目
最低投資額500万円
期待利回り年利12%(固定)
※3月・6月・9月・12月の年4回3%ずつ分配
公式HPhttps://hayqua-international.co.jp/vietnam/

ハイクアインターナショナルが事業融資を行うSAKUKO Vietnamは、2011年からベトナムに事業進出しており、既に日本製品を販売するSAKUKO STOREを42店舗、スイーツ店を11店舗、ホテルを3店舗を展開。

また現在はベトナムの証券市場に新たに加わったUPCoM証券取引所へ上場申請中で、今後も市場シェアの見込める優良日本企業をベトナムに誘致し、スーパーや牛肉加工業、リネンサービスなど新規事業を展開していく予定です。

SAKUKO Vietnamの事業例

今一度ハイクアインターナショナルの運用形態を説明すると、下図のような仕組みになります。

ハイクアインターナショナルへの投資で投資家が期待できる利回りはなんと年利12%。世の中に溢れる一般的な金融商品への投資ではなかなか手の届かない高利回りを享受できます。

例えば、ハイクアインターナショナルの最低投資額である500万円を年利12%で運用できた場合、6年~7年で元本と投資利益を合せた資産額は1000万円を超える計算になります。6年~7年で資産が2倍になると考えると非常に高効率な投資先と言えるでしょう。

このようなハイリターンを期待できるのも、経済成長が加速段階にあり、金利水準が高い状態にあるベトナムへの投資ならでは。

ベトナム株式への自己投資に自身の無い方や、投資信託に組み込まれている銘柄以外にも広く利益獲得のチャンスを掴みたいという方はぜひ一度お話を聞いてみると良いでしょう。

出資や実際の運用に関する詳細は、下記公式サイトから問合せで確認可能です。

ベトナム投資のポイント

ここまでベトナムの概要や特徴の紹介、ベトナムが投資先としておすすめされている理由、ベトナムに投資する方法について解説しました。

最後は、投資を行う前に知っておくべきベトナム投資の注意点を簡単にまとめてみます。

1. 分散投資・長期運用を心掛ける

ベトナムは、新興国(エマージング市場)よりもさらに小さいフロンティア市場で、その流動性の低さからベトナム株式は価格変動が大きくなりがちです。

価格変動リスクを抑えた安全性の高い資産運用のためには、集中投資を避け、相関性の低い様々な分野のベトナム株式銘柄に分散投資させることが大切です。

また、日本や先進国の株式・債券・不動産市場など、ベトナム株式と相関性の低い複数の投資先に資産を振り分け、投資ポートフォリオの安定を図りましょう。

分散投資の例
引用:金融庁|分散投資の例

同じく投資商品の価格変動リスクを抑える目的としては「長期運用」が有効です。

長期投資と複利効果

値動きの激しい商品に投資する場合、短期運用では価格変動を吸収しきれず、一度の判断ミスが大きな損失に繋がる場合があります。

既出の通り、ベトナム市場は今後も成長が見込まれる市場ですので、目先の利益に捕らわれず、中長期目線で資産運用に取り込むのがおすすめです。

2. フロンティア市場特有のリスクに注意

フロンティア株式に分類されるベトナム株への投資には、価格変動リスク・金利リスク・為替リスク・信用リスク(発行体が債務不履行に陥るリスク)・制度改正リスク・地政学リスクなどが伴います。

フロンティア株式はこれらのリスクが先進国市場に比べて大きく、先進国の株式市場や金利市場等が好調な局面では、リスク回避の観点からフロンティア株式に売却圧力が掛かり株価の下落に繋がる場合があります。

またベトナムは、株式市場の管理体制や制度だけでなく、各産業分野に関する法律も未整備な部分が多く、今後の制度改正や整備によって株価に影響する可能性があるため、日ごろこからベトナムの国内事情に目を光らせておく必要があるでしょう。

さらにベトナム株は市場規模が小さく流動性が低いため、買いたくても買えない、売りたくても売れないという事態になる場合があります。このような事態にならないよう、ベトナム株への投資は流動性の高い大型株等がおすすめです

2023年ベトナム株おすすめ銘柄

買いたいのに買えないという点では、ベトナム株式の外国人株主比率にも注意が必要です。

従前、上場株の49%まで(銀行などの一定分野の株は30%まで)と規定されていたベトナム株式の外国人株主比率は、2015年に撤廃されましたが、現在は業種や銘柄ごとに異なる外国人株主比率が設定されています。お目当ての銘柄があれば事前に外国時株主比率※を確認しておきましょう。

※外国時株主比率の確認方法例
  1. vietstockにアクセス
  2. 検索窓に株式銘柄のティックコード(銘柄コード)入力
  3. 個別銘柄のデータ画面で「Trading Data」を押下
  4. 「Foreiging Trading」を押下
  5. Foreign Ownership Limit (Availabe)で外国人投資家が購入可能な金額を確認

3. 理解できないまま投資しない(情報収集を徹底する)

投資の神様と呼ばれるアメリカのウォーレン・バフェットも「知らないものに投資をしない」ことを鉄則としています。

投資しようとする対象の特徴やそれをとりまく環境や動向を正しく理解していなければ、今後の値動きが読めず、安定して利益を出すことが難しいからです。

特にベトナムは日本人にとって非常に馴染みのある国とはいえないでしょう。

「投機」ではなく、理論に基づいた投資を行うためにも、ベトナムの経済や政治、株を始めとする金融市場などについて事前にしっかり情報収集を行いましょう。

情報収集に利用できる日本語サイト例

アイザワ証券「ベトナム現地情報」
在ベトナム日系メディア「VIETJO」・「VIET KABU」

4. 詐欺投資案件に注意する

本記事で重ねて紹介してきたように、ベトナムは高成長が続く、投資先として非常に魅力のある市場です。

このベトナム投資熱に便乗して、個人投資家などから投資金をだまし取る詐欺案件も発生しています

特にベトナム国内では国民や外国人を対象に、不動産・債券・未公開株・新規事業への投資に関連した詐欺も多発しているため、運用の実態を確認できない投資案件には手を出さない様に注意しましょう

以下にはベトナム投資のリスクに焦点を当てた記事もございますので、是非あわせてお読みください。

本記事のまとめ

本記事では、長期的に高い経済成長が見込まれるベトナム市場についてご紹介しました。

経済成長が一巡した日本以外に投資先を求める投資家にとって、市場拡大の渦中にあるベトナムは非常に魅力的な市場でしょう。

ベトナムの高成長の恩恵を受けつつも、ベトナム特有の投資リスクに注意し、安全性の高い資産運用を目指しましょう。

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引用:BMキャピタル公式

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