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みそラーメン@おはな(北海道釧路市)・京王百貨店聖蹟桜ヶ丘店・東京都多摩市

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写真: みそラーメン@おはな(北海道釧路市)・京王百貨店聖蹟桜ヶ丘店・東京都多摩市

写真: 特製海老スパイスカレーつけ麺@かれん・足立区北千住 写真: 黒酢辛味おろし和え玉【半玉】@べぃしっく・墨田区錦糸町

らぁめん おはな(北海道釧路市)@京王百貨店聖蹟桜ヶ丘店
  東京都多摩市関戸1-10-1

 3月2日から8日まで京王百貨店聖蹟桜ヶ丘店で開催される大北海道展に、釧路市のお店を休んで出店している。ラーメン界の重鎮である大崎氏が、ラーメンデータベースの「今日の一杯」のコーナーで強く推していたので「遠いなー」とは思いながら出かけた。週明けならそれほど混まないだろうと考え月曜日に訪れると、催事場の一角にあるお店は11時20分の時点で7〜8割の入りと結構賑わっている。最初に、入口手前に設けられたチケットコーナーで座席番号が記載された標記チケットを980円で購入し着席する。
 7〜8分で配膳された丼から湯気は全く立ち上っていないが、お箸で麺を引っ張り出すと湯気が生じるのはお約束の通り。ただ、蓋の役割を果たしているラードの層は、純すみ系の他店と比べると厚さがないように思える。麺は黄色みが強めの弱縮れ太麺。入口に掲げられていたのれんに、西山製麺と並ぶ札幌の有名製麺所である森住製麺の文字があったのでそこの麺だろう。モチモチ感がかなり強く、心地良い歯応えと相まって札幌ラーメンを食べているという実感が湧く。スープは純すみ系らしい味噌の風味が強い濃厚な味わいだが、ニンニクの存在がほぼ感じられないため、やはり純すみ系の他店と比べるとおとなしい、食べやすいという印象を抱いた。油層の薄さも含めて、高齢化が進む釧路圏域の人々の嗜好に合わせた結果だろうか。食べ進めるうちに気付いたが、麺を手繰ってもスープをレンゲですくっても粒上の豚挽肉が混じっている。他店のようにスープを飲んでいて丼の底近くになって沈んでいるのに気付くというレベルではなく、かなり多めに使われているようだ。また、時々スープに混じって薄切りタマネギの姿が確認できる。クタクタ状態なのでモヤシと炒めたものではなく、元々スープに入っていたようで、豚挽き肉共々味出し用に使われたものだろう。全体的にちょっとおとなしく思えたので、一味唐辛子を振りかけてプチ味変をと思ったものの、一味は入口横で集中管理されていて、とても自分の席まで持ち運べる雰囲気はなかったので諦めた。中盤でチャーシューの上に載ったおろしショウガをスープに混ぜ込むと、スープの味わいに大きな変化は生じなかったが、スープを飲み込んだ後の後口に爽やかなショウガ風味を残るようになった。チャーシューは断面模様から判断するとウデ肉だろうか。厚さが7〜8mmと結構な厚みがあるのに舌で押しつぶせるくらい軟らかく、それでいて旨味はちゃんと残っているという、これも噛む力が弱くなったお年寄りが特に喜びそうな出来だ。平べったいメンマが4切れほど入っていたが、こちらは極々普通で特筆することはない。野菜は炒めモヤシのみ。一部に焦げ跡が見えるくらい火を通してあり、シャキシャキを通り超えてもう少しでクタッとなるギリギリ手前に思えた。更に一言付け加えれば「あと、もう少し量が欲しい。」。
 各種食材の値段が高騰する中にあって、かつ、出展料が高い東京の百貨店にもかかわらず純すみ系味噌ラーメンが千円札でお釣りがくることには本当に感謝したい。釧路のお店は3年半ほど前のオープンと比較的新しいものの、店主さんは札幌の超有名店すみれで10年働いていたというベテランだ。しかも、大島@江戸川区船堀、三ん寅@新宿区江戸川橋、郷@神奈川県大和市といった名だたる人気店の店主さんよりも以前に修業していたそうだ。飲食業界にもすごい女性がいるものだ。高齢化と人口減少が急速に進む中、大変なことも多いだろうがぜひ頑張っていただきたい。

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