味玉烏賊背脂煮干中華そば@さん式・墨田区錦糸町
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錦糸町中華そば さん式(さんしょく)
墨田区太平4-2-1 都営太平南アパート1階
6月13日に、その2日前にオープンしたことを知って以来ずっと気になっていたものの、他店の夏期限定メニュー等に気を取られて訪れる機会を失っていたが、ようやく行くことができた。平日の11時半頃にお店に着くと、お客さんは2/3くらいの入りで、それが退店時まで続いた。客層も年配者が結構見受けられたので、オープンから2ヶ月が経って地元に根付いたようだ。こちらのお店のメニューは、鶏、豚、香味野菜をベースに煮干し2種類と節系3種類を使ったという中華そばと、烏賊煮干を使用し背脂を浮かべた烏賊背脂煮干し中華そばの2本柱。そのうち、烏賊煮干しという珍しい食材を使った後者を味玉付きで頼むことにし、標記のボタンをポチっとな。1010円。
麺はよく縮れた中太。プリッ、シコッとした加水率がやや高めの麺のようだ。店頭に「菅野製麺所 特製」と書かれた木札が掲げられていることからそこの麺だろう。スープは、確かにイカの風味が感じられるが、一昨日食べた桑ばら@豊島区池袋のオクラと丸干しイカの冷やしつけそばほどイカが存在を主張することもなく、大人しい印象を受ける。その分、食べやすさでは勝っているのでどっちを取るかは難しいところだ。ネット情報では、烏賊煮干しのみならず炙ったスルメも大量に投入するとともに、カエシにもイカのいしり(魚醤)を使っているとのことだが、そこまでイカは感じられない。自分の馬鹿舌には、烏賊煮干し出汁を動物系が軽くサポートしているように思えてならない。大粒の背脂が丼を埋め尽くすように浮くが、上質なもののようで脂っこさは皆無で、魚介メインのスープにコクと甘味を与えていて非常に効果的に思える。チャーシューはバラ肉ロールタイプの大きなものが2枚。お箸で持ち上げるとホロっと崩れるほど軟らかで、肉の旨味もちゃんと残っている良品。味玉は固ゆで玉子一歩手前で、自分の好みから外れるのは残念。メンマは細いのにジャキっと強めの食感で、味付け、特有の発酵臭は薄めの弱め。青菜は青臭さを感じるコマツナ。この青臭さが、やや癖のあるスープに合っていると感じるか否かは食べ手によって異なるだろう。口に入った時、バラ海苔は磯の香りを、ユズ皮は爽やかな芳香を運んで来てくれ、味のアクセントとしてうまく機能している。
体調なのか、あるいは下振れなのか、それとも仕様変更なのか、暑さが落ち着いて食欲も完全に元に戻ったら、もう一度確かめに来たい。
・お気に入り度:〇
Albums: 東京のラーメン・その3
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