しお玉らーめん@とうかんや・江東区南砂
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らーめん とうかんや
江東区南砂5-21-4
江東区の四天王と呼ばれたことがあるお店の一つが、明日で現在の地での営業を終える。ということで、ラス前のこの日、お店には11時40分に着いたら店頭には30人ほどの列が。まあ予想どおりだ。快晴なものの少し強めに北風が吹く中だったが、1時間ほどで店内に入るように店員さんに案内された。入ったら、右手にある券売機と対面。醤油、塩、味噌に加えて、つけ麺、濃厚つけ麺、カレーつけ麺と6種類ある中から選ぶが、並び始めた段階でカレーつけ麺と濃厚つけ麺は売り切れとのアナウンスがあったので残りは4種類。少し迷ったものの、食べた記憶がない塩を味玉入りで選択。これが今時800円と極めて良心的な価格。ありがたいと心の中でお辞儀した。店内の長椅子でしばらく待機したものの、それほど時間を要さずにカウンター席に案内された。
配膳された丼からは動物系とも魚介系とも区別がつかない何とも良い香りが立ち上る。思わずレンゲですくって味見してみると、節系の風味を一瞬感じるが、すぐに動物系と魚介系、乾物系が混ざり合った複雑で、旨味豊か、しかし軽めの味わいが口中に広がる。また、配膳時、店主さんが「熱いですよ!」と言い添えられたとおり、熱々のスープが冷えた身体に染み渡る。麺は白っぽいストレートの中太。軟らかめかと思ったら芯の部分は思いのほか歯応えがあり、しかも弾力豊かなためなかなか噛み切れない。お店のHPによれば、個人経営の製麺店に特注しているそうだ。麺を噛んでいるうちに小麦の風味と甘味がジュワーと感じられる。チャーシューは脂身部分を落とした肩ロース。サッパリとした味わいだが、こちらも噛んでいるうちに肉本来の旨味が滲み出てきて旨い。味玉は、黄身が濃いオレンジ色で見るからに濃厚そうだが、食べてもそのとおり。白身に近い部分はゼリー状に固まっているが、中心部は流れ出すか出さないギリギリの軟らかさ。口に含めば、ねっとりとした舌触りと濃いコクが味わえこれは旨い。メンマはきちんと処理してあることは分かるが、味も食感も中庸の上、特有の発酵臭もないため特徴は感じられないが、それがかえって存在感を引き立てる。他には、軟らかく風味豊かな木口切りの九条ネギがたっぷりに、これも風味のよい海苔1枚。
ゴールデンウィークの頃にお隣の江戸川区で移転オープンする予定だそうだ。新しい地でも美味しいラーメンとつけ麺を提供し続けて欲しい。
・お気に入り度:○
アルバム: 東京のラーメン・その1
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