グイド・カヴァルカンティの亡霊に出会うテオドール
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ヨハン・ハインリヒ・フュースリ( 1741年‐1825年)
この作品は、ボッカチオの『デカメロン』の中の「ナスタジョ・デリ・オネスティの物語」を17世紀のイギリスの詩人ドライデンが翻案した詩「テオドーレとホノーリア」を下敷としている。すなわち、ここに描かれているのは、ドライデンの「テオドールとホノーリア」に表わされた一場面――恋するホノーリアから冷淡にあしらわれたラヴェンナの青年テオドーレが、ラヴェンナ郊外の森の中を歩いていると、やはり同じように恋人から冷酷な仕打ちを受けたため自らの命を断ったグイド・カヴァルカンティの亡霊が、裸身で逃げ惑うその恋人に獰猛な犬をけしかけているのに出くわす、という場面である。フュースリはここでは、ドライデンがもとにしたボッカチオによる物語をも踏まえたうえで、ドライデンがとりわけ強調した劇的な状況を、緊密な構成と古代彫刻研究に基づいた堅固な人体表現とによって見事に絵画化している。国立西洋美術館サイトから
アルバム: 美術
タグ: 絵画
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