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KONICA S2

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Photos: KONICA S2

Photos: CANON FTb-n Photos: KONICA EE-MATIC New Deluxe

2021年12月、東銀座の老舗中古カメラ店の「ご自由にお取りください」箱から救出した。トップカバーが大きく変形し、露出計採光窓、メーター表示窓が外れ(この時代のコニカのカメラによく見られる接着剤の劣化によるもの。)、ファインダーにカビ、曇り、シャッターが動かず、シャッター速度環がなぜか途中で固まって動かない、という状態であったが、レンズは点カビ程度ときれいであり、露出計もちゃんと動いていたため、直感的にこれは直る!と思い、救出に踏み切った。トップカバーの変形は指で押しながら矯正した。シャッター速度環が動かなかったのは、セルフタイマーが引っ掛かっているためであった。シャッター部を分解したところ、羽根油によるシャッター幕の貼り付きがあったので、ベンジンで拭いたところ、シャッターは息を吹き返したので、スローガバナー及びセルフタイマーガバナーに注油し、各部の清掃、モルト貼り換えを経て、現役復帰に成功した。現在試写待ち。

1961年に発売されたカメラで、1959年に発売されたコニカSを改良し、露出計指針をファインダー内でも見られるようにしたもの。レンズはコニカIII型、コニカSとおそらく同一と思われるヘキサノン48/2を装備している。このレンズは、アサヒカメラの測定で、画面中心解像力が絞り開放でも1mm当たり224本、面積平均解像力1mm当たり133本と、高級レンズと言っていい数値を叩き出している。また、ファインダーは、パララックスだけでなく画角修正も行うコニカ自慢の「生きているファインダー」を装備しており、アマチュア向けの、いわゆる中級機に相当するカメラながら、高級機に勝るとも劣らぬ装備を持つ。羊の皮をかぶった狼のようなカメラである。聞くところによると、19万台も売れたという。そのせいか、ジャンクでしばしば見かけるカメラである、ファインダー・露出計周りのプラスチックの装飾が今の目にはあまり格好よく見えないことから人気がなく、二束三文で取引されるようなカメラであるが、修理に成功したこともあり、非常に気に入っている。試写が待ち遠しい。

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