PETRI PRO7
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2015年頃、銀座の教会にて200円で救出。レンズにカビや曇り、露出計の表示板脱落、セルフタイマーを始動させるとシャッター幕がわずかに開くという不思議な症状を持つジャンク。巻上げレバーが背面にあるためトップカバーの取り外しは比較的楽な部類に属する。脱落した露出計表示板はゴム系接着剤で貼り直し、レンズも簡単に清掃できたが、セルフタイマーについては、使わない限りは問題にならないので特に手は施していない。
"PRO"とは名ばかりの、ごくごく普通のスペックの距離計・露出計連動マニュアル機である。東京オリンピックの開催された年である1964年に発売された。ネット情報では1962年説が飛び交っているが、1964年が正しい。
面白いのは、この奇抜なデザイン。私は、ダズル迷彩を連想してしまう。
(ダズル迷彩:ウィキペディア)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%82%BA%E3%83%AB%E8%BF%B7%E5%BD%A9
本機には、距離計の狂いもみられたが、ペトリが「シードニング法」と銘打った独特の距離計のため、一度調整すればよほどのことがない限り狂う心配はないものと思われる。なんのことはない。調整のためのネジやリンクといった機構を持たないのである。可動像を導く反射鏡を固定している金具をペンチ等でひねるしか調整のしようがない、という大胆な構造の距離計なのだ。この方式は、ペトリ7やペトリコンピュータ35等にも採用されている。
作例はこちら
http://photozou.jp/photo/list/3096382/8694729
アルバム: 救出したジャンクカメラたち
タグ: カメラ
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