加賀温泉(かがおんせん)

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#740　北陸本線/JR西日本
←大聖寺　(石川県加賀市)　動橋→

「関西の奥座敷」といわれている加賀温泉郷の玄関口。
うち粟津温泉は小松市の粟津駅が最寄りとなるが、残りの山代・山中・片山津へはこの駅からバスが発着している（過去には粟津温泉に向かうバスもあった）。どの温泉地からも中途半端に距離のある位置にある駅だが、この駅は温泉のアクセスのために出来た駅というわけではない。

もともとは作見駅という普通列車しか停車しない駅で、当時は両隣の大聖寺駅と動橋駅が温泉の玄関口だった。北陸本線内で特急が設定されるようになる1960年代には特急停車駅を勝ち取るために両隣駅が激しい誘致合戦を繰り広げていたのだが、これを沈静化するために中間にあった作見駅に特急を集約して停車することにし、1970年10月に「加賀温泉」に改称。現在も一部のサンダーバードを除く特急が停車し、北陸新幹線の駅も建設される予定。


駅から北を向いてみると金色に輝く巨大な観音像が見える。これは1987年にオープンした仏教のテーマパーク「ユートピア加賀の郷」の目玉の１つだったもの。高さ73mになるこの観音像や三十三間堂などのお堂のほか、遊園地や温泉旅館もあった。当時はバブル経済で、このようなテーマパークが日本各地で多数建設されたといわれている。

しかし1998年に経営していた会社が倒産し、2000年頃に遊園地と温泉旅館を廃業。
その後の2009年にタレントの織田無道が「密教禅大本山豊星寺」として経営に乗り出すも失敗。現在は「観音院加賀寺」として細々と経営が続けられていて、入場料は500円。三十三間堂や梵鐘仏堂などには入ることが可能だが観音像の内部には現在入れないとのこと。
参考：http://bqspot.com/hokuriku/ishikawa/122
　　　http://www.itamiwake.com/2012/08/blog-post.html
　　　http://www.smarttraveljournal.info/2015/08/kaga-kannon.html

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