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小夜の中山、扇屋

写真: 小夜の中山、扇屋

写真: 小夜の中山、夜泣石 写真: 小夜の中山、扇屋

伝説 小夜の中山夜泣石
その昔、小夜の中山に住むお石という女が、菊川の里へ働きに行っての帰り中山丸石の松の根元で
お腹が痛くなり、苦しんでいる所へ、轟業右衛門(とどろきごうえもん)と云う者が通りかかり介抱していたが、お石が
金を持っていることを知り殺して金を奪い逃げ去った。その時お石は懐妊していていたので傷口より子どもが生まれ、お石の魂魄(こんぱく、死者の霊)がそばにあった丸石にのりうつり、毎夜に泣いた。
里人はおそれ、だれ言うことなく、その石を「夜泣石」と言った。傷口から生まれた子どもは音八と名付けられ、久延寺の和尚に飴で育てられ立派な若者となり大和国の刀研師の弟子となった。そこへ轟業右衛門が刀研にきたおり刀こぼれがあるので聞いたところ、「去る十数年前小夜の中山の丸石の附近で妊婦を切り捨てた時に石にあたったのだ」と言ったので、母の仇とわかり名乗りをあげ、恨みをはらしたということである。その後弘法大師がこの話を聞き、お石に同情し石に仏号をきざみ、立さったと言う。

文化元年滝沢馬琴の「石言遺響(せきごんいきょう)」より

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タグ: 夜泣石

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コメント (1)

  • ☆トミー

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    2016年5月17日 05:29 ☆トミー (47)

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