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Citroen Xsara WRC 2003(シトロエン クサラ WRC 2003 )1

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写真: Citroen Xsara WRC 2003(シトロエン クサラ WRC 2003 )1

写真: Citroen Xsara WRC 2003(シトロエン クサラ WRC 2003 )2 写真: DeAGOSTINI RALLY CAR COLLECTION 61

Citroen Xsara WRC 2003
シトロエン クサラ WRC 2003

DeAGOSTINI RALLY CAR COLLECTION 61
隔週刊ラリーカーコレクション 61

2003年ラリー・モンテカルロで優勝した、
ドライバー、セバスチャン・ローブ、
コ・ドライバー、ダニエル・エレナ組が使った、
シトロエン クサラ WRCを再現したモデルです。


1986年に1シーズンだけワークス参戦をした、シトロエン。
しかし、BX 4TCは、大きく重くハンドリングの悪いマシンで、優勝することはなかった。

それから13年後の1999年、1人のフランス人デザイナーが開発責任者となり開発されたマシンが、
カタルーニャ・ラリーで初のWRC総合優勝を成し遂げた。
それは、13年前に散々な結果を残して撤退したシトロエンが再び作り上げた、ラリーカーだった。

そのラリーカーはクサラであり、
開発責任者はジャン-クロード・ボカールである。
ジャン-クロード・ボカールは、
グループB時代にはプジョー 205T16のシャシー系開発のエンジニアとして携わり、
プジョーがダカールラリーに移行した際には、
ダカールラリー用マシン開発にも携わった。
プジョーがダカールラリーから離れ、
その関連がグループ会社のシトロエンに受け継がれると、
ジャン-クロード・ボカールも、シトロエンで、
ラリーレイドマシンの開発をしながら、様々な技術を取得。
そして、シトロエンがスプリントラリーの世界に踏み出すと、
ジャン-クロード・ボカールは、キットカーと呼ばれる、
自然吸気300馬力オーバーのエンジンをフロントタイヤだけで駆動するマシンの開発を行った。

そんなキットカーが実は1999年カタルーニャ・ラリーで、
シトロエンのWRC総合優勝を成し遂げたマシンである。
つまり、自然吸気の前輪駆動マシンというから、驚きでもある。

それから、2年後の2001年に遂に4WDのクサラ WRCをWRCに投入した。
フランス選手権用に開発された4WDのクサラ T4を経て作られた。
もちろん、ジャン-クロード・ボカールが開発の指揮をしたマシンである。

他のラリーカーが後輪駆動に近いハンドリングになるように設計されているのに対し、
クサラ WRCは、前輪駆動にに近いハンドリングになるように設計されていた。
結果、全てのタイヤの持つグリップ力を最大限に引き出せるマシンとなっていた。

2001年にスペイン人ドライバーのヘサス・ピュラスが、
ツール・ド・コルスでWRC総合優勝を成し遂げると、
そこから、世代交代するまでに通算32勝を刻むクサラ WRCの最強伝説が始まった。

そして、その32勝のうち28勝を成し遂げたのが、
2002年にクサラ WRCでラリー・ジャーマニーで、
自身のWRC初優勝を成し遂げた、セバスチャン・ローブである。
2004年には、年間6勝をクサラ WRCと共に成し遂げ、
自身初であり、念願のワールドチャンピオンとなった。

その後、2012年まで9年連続のワールドチャンピオンとなった、セバスチャン・ローブだが、
3度のタイトル獲得は、クサラ WRCで成し遂げたもので、
セバスチャン・ローブが最も気に入っているラリーカーだと言われている。

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