燗銅壺の仕組み
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火壺と湯煎室の仕組みがよく分かる角度。防水構造の火壺が水に浸かっており、回りの水をお湯にかえる。中央の筒が内蔵七輪で、右の接続部が吸気口。小さな吸気口から、内径を拡大しながら燃焼&排気させるのは、上昇気流の流速を上げる効果がある。
同時に、火壺の熱の大半を上へ逃がし、横へ伝わる熱だけでお湯を温める仕組み。これなら沸騰することはない。湯煎に最適な機能である。 昔の日本人が酒にかけた情熱は並大抵ではない。日本酒は温めても、常温でも、冷やしてもイケるという珍しい特徴をもつ。中でも、温めて旨くなる酒は世界中さがしても大変珍しい。これぞ日本酒ならではの特徴。しかしヘタにお燗したら台無しの味になる。だから昔の日本人はこういう酒器を考案したのであろう。
冷酒も常温で飲む日本酒も非常に旨いし、温めて飲む日本酒も旨い。この守備範囲の広さに日本の酒の素晴らしさがあると思う。
しかし道具の面白さは「燗酒」だな。
アルバム: 湯煎のホットワイン
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