ローラーの隙間
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ここは左右に調整ボルトがあって、好みの間隔に調整して生地を延ばします。調整ボルトは無段階調整なので、左右の調整を微妙に変えることが可能。というか、人の手で回すボルトなので、完全な水平にはなりにくい。機械打ちとは違う「手打ち感」が生まれます。アナログ感と言ってもいいかもしれません。ここに複雑な舌触りが生まれます。
それに加え、ローラーを素早く回す場合と、じーっくり回すのとでは、グルテンの生成に差が生じるので、ここに「手打ち」の持つ複雑な旨みが生まれる。
安売り蕎麦(あるいはうどん)の味がイマイチなのは、あまりに単純な食感にある。手打ちには、麺1本1本の微妙に違う楽しさを舌が楽しむところに、味の奥行きがある。その工夫がこの小野式では十分に可能なのだ。機械式でありながらも、限りなく「アナログ」な設計となっているところがヤバイ。
アルバム: 小野式製麺機
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