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02-1品川  日之出

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写真: 02-1品川  日之出

写真: 02-2品川  諸侯出立 写真: 01-2日本橋  行列振出

品川宿

日本橋から8.5Km 本陣:1、脇本陣:2、旅籠:93、人口:6,890人

日本橋を出発して一番目の宿で、日本橋から2里(約8km)の所にあ
る。約2kmにわたる宿場町として東海道ではもっとも賑わった宿の1
つと言われている。商店は1600軒。

江戸時代の初期の旅は、公務を目的とした武士の旅が中心でした。その
後だんだんに寺院や神社に参詣することを目的とした庶民の「物見遊山」
の旅も盛んにおこなわれるようになりました。公用の旅人だけでなく、
こうした物見遊山の旅人でも品川宿はにぎわったのです。
江戸から出る主要街道の最初の宿場、東海道では品川宿、中山道では板
橋宿、甲州道中では内藤新宿、奥州・日光道中では千住宿、これらを江
戸四宿と呼んでます。なかでも、「品川宿」は四宿のうち、唯一海に面
した風光明媚な宿場で、食売女(めしうりおんな)の名目で多くの遊女を
抱えていました。品川は江戸に近いこともあり、「北」の吉原に対して
「南」「南国」と称されるほどの賑わいをみせていました。伊勢参りや
金毘羅詣などは一生に一度の旅でしたが、江戸近郊の大山・鎌倉・江ノ
島などに詣でることは、手近なところで庶民が旅の楽しさを満喫できる
旅の行き先として盛んに行われました。

海と山に挟まれた狭き街道の宿駅を描く構図である。高輪まで来ると
品川の海が見えたそうで、高輪の地代にこもる帆掛舟」と言われる、
ここ品川の帆掛舟が眼前に数隻描かれている。空と海を青に統一し、
漂う雲に夜明けの光が赤く映える、色彩の処理が大変美しい。海にせ
まる右側の山は谷ツ山(八ツ山)と呼ばれ、こ山上からめでる月は最高
であったそうで、故に谷ツ山は月の岬と称された。風光明媚な地であり
ながら、一方では街道一の賑わいを誇る品川の宿を、その多面的な魅力
ある町として、一つの画面に封じ込める為に、広重は、必然的にこうし
た視点から眺める風景を選んで描いています。

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