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金具が外れて垂れ下がった駅名看板=18日、水戸駅

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写真: 金具が外れて垂れ下がった駅名看板=18日、水戸駅

写真: 破損したホームに停車したままの列車=水戸駅 写真: 緊急支援(3月末迄): 石巻市(岩手県)への支援物資の直送が出来ます (@高田馬場のシチズンプラザ)

asahi.com 2011年3月19日0時38分 より

垂れ下がる看板・ホーム破損…JR水戸駅、復旧遠く

震災から丸1週間を迎えた18日、犠牲者に対し各地で黙祷(もくとう)が行われ、人々はあらためて被害の大きさに思いを致した。JR常磐線は取手―土浦間で復旧したが、県庁所在地の玄関口の水戸駅は痛々しい姿のまま。福島県からの退避者を含め約5千人が、まだ避難所にいる。

 JR常磐線や水郡線など4路線が乗り入れる水戸駅が18日、地震後初めて報道陣に公開された。線路がゆがみ、ホームも破損するなど大きな被害を受けたが、駅舎の耐震性に問題はないという。JR東日本水戸支社は、運転再開に向けて懸命の復旧作業を進めている。

 駅2階の改札口。天井は一部がはがれて、中からケーブルが顔をのぞかせている。構内の時計は、地震が起きた「2時46分」で止まったまま。地震発生時は立っていられない状態で、利用客は10人ほどのグループになり、しゃがみ込んでいたという。

 ホームに降りる階段も割れて破片が落下し、段差ができた。特急がとまるホームから勝田駅方面に目をやると、50メートルほど先のレールがぐにゃっと曲がっているのが見えた。地盤沈下で枕木が沈むなどして変形したという。ホームの各所が破損し、天井から駅名看板がぶら下がっていた。

 駅舎を支える何本もの太い柱の周囲は陥没し、いかにも危険そうに見える。だが、同社水戸建築技術センターの疋田力所長は「砂利などを加えて補強する必要はあるものの、ゆがみは出ておらず構造はしっかりしている」と安全性を強調した。

 同水戸支社は管内全域で復旧作業を急いでいるが、運転再開にはレールのずれをミリ単位で調節し、その後、レールとホームの間隔を一定距離に保つ作業を行い、信号などの電気設備をチェックするなど、数々のステップが必要。東海駅や石岡駅でも駅舎が大きく損傷するなど被災が広範囲に及ぶため、常磐線の土浦以北と水郡線、水戸線の運転再開のめどは立っていない。

 水戸駅には鹿島臨海鉄道の大洗鹿島線も乗り入れている。被害が軽微な水戸―大洗間からの運転再開を目指して作業をしており、水戸駅の復旧が待たれる。

 また、駅の北口と南口を結ぶコンコースも、天井の破損や床の段差などで通行禁止だ。鉄路で分断された南北エリアを結ぶ市民の重要な通路で、通行再開を望む声も多い。同水戸支社は「来週前半の通行再開を目指して修復作業を急ぐ」としている。

 駅ビルでも営業再開に向けた作業が進む。北口のファッション系ビル「エクセル」では、建物の安全性のチェックが終了。運営する水戸ステーション開発は「食料品など必需品を販売する店を優先的に復旧作業を進める」としており、1階の生鮮食料品売り場の営業は今月中に再開したいという。一方、南口の駅ビルは建設工事を中止している。

 皆川幸夫・水戸駅長は「まずは、常磐線の土浦―勝田間の運転再開を目指す。一日でも早く全線で再開したい」と話している。(中村浩彦、東郷隆)
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